更新: / 作成:

若年者のAAS/SARMs使用リスク

若年者のAAS/SARMs使用で問題になるのは、初回で何kg増えるかではない。10代後半から20代前半では、自然なテストステロン、回復力、生活改善だけで伸びる余地がまだ大きく、薬剤効果と普通の成長が混ざりやすい。
血液検査や医療アクセスがないまま始めると、抑制、脂質悪化、肝機能悪化、妊孕性低下、将来のテストステロン補充療法(TRT)化を判定できません。購入済みのSARMsやPCT薬は、開始理由にも安全確認にもなりません。

年齢とトレーニング歴

24-25歳未満では原則始めない

24-25歳未満では、内分泌系、生活環境、トレーニング経験がまだ大きく変わる。ここでAASやSARMsを入れると、薬剤の効果と、食事量、睡眠、プログラム改善による普通の成長が混ざる。開始年齢の経験談では、若い時期に軽く見ていた妊孕性、関節・腱、前立腺、長期の注射管理が後から重くなったという声が多い。

トレーニング歴2-3年はまだ短い

トレーニング歴が2-3年、食事記録が曖昧、主要種目の重量とレップがまだ伸びている段階では、薬剤不足ではなく土台不足が先にある。ベンチプレス100-125kg前後、スクワットやデッドリフトが月単位で伸びているなら、プログラム、摂取カロリー、睡眠で改善できる部分が残っている。薬剤を入れると、何が普通の成長で何が薬剤反応なのか分からなくなる。

購入済みの薬は開始理由にならない

LGD-4033やエンクロミフェンが手元にあっても始めない

LGD-4033(リガンドロール)やエンクロミフェンを買った後でも、購入済みであることは使用理由になりません。PCT薬があることも、視床下部-下垂体-精巣軸(HPTA)の抑制、脂質悪化、肝機能悪化、E2変動を消す保証ではありません。衝動買いの後に数週間置いて使わない選択を取れるかどうかが、若年者では重要です。

注射が怖いからSARMs、は安全策ではない

注射AASが怖いからSARMsを選ぶ、という流れは安全策にならない。SARMsでも抑制、脂質悪化、肝機能悪化は起こりうる。注射手技、無菌管理、血液検査、医療相談を避けたい段階なら、PED管理そのものに入る段階ではない。

SARMsでも抑制と脂質は動く

オスタリンやLGDでもLH/FSHと脂質は動く

SARMsは注射AASより軽く見えやすいが、抑制が消えるわけではない。オスタリン、LGD-4033(リガンドロール)、RAD-140(テストロン)でも、LH/FSH、総テストステロン、HDL/LDL、肝機能が動くことがある。体感が軽いことと検査値が動かないことは別である。
RAD-140相談では、開始前検査を取っていても4週でALTが大きく上がり中止に向かった事例がある。NAC、ミルクシスル、魚油、ビタミン類を並べても、肝機能悪化の代替にはならない。

エンクロミフェンを足すほどE2と気分の問題が増える

エンクロミフェンやタモキシフェンを用意していることは、使うべき段階にあることを意味しません。SERMを足すほど、気分、視覚症状、E2、LH/FSHの問題も増えます。リガンドロール+エンクロミフェン後の血液検査では、総テストステロンが保たれていてもE2上昇、気分不安定、疲労、ニキビ、乳首感が残る相談があります。若年者では、回復薬の知識が免罪符になりやすくなります。

検査と医療アクセス

開始前・使用中・終了後の採血がないなら始めない

開始前、使用中、終了後の検査を取れない場合、抑制、脂質、肝機能、ヘマトクリットを判定できません。開始前の準備はAAS/SARMs開始前に必要な血液検査と生活記録に、使用中の採血はAAS/SARMs使用中の血液検査に詳しい説明があります。医療アクセスがない状態では、ALT、血圧、ヘマトクリット、乳首症状、メンタル悪化のどれが出ても材料が足りません。

食事とトレーニングを8週間固定する

体重が増えない原因が摂取カロリーなのか、種目選択なのか、睡眠なのかを区別できない状態では、薬剤の反応も分かりません。少なくとも8週間、起床後体重の週平均、摂取カロリー、たんぱく質量、主要種目の重量とレップ、睡眠時間を固定して記録します。これができない場合、サイクル中の停滞も副作用も管理不能になります。

開始を延期すべき状態

年齢・検査・妊孕性

状態理由
24-25歳未満原則として開始しない。神経内分泌の成熟と自然な改善余地を優先する
トレーニング歴2-3年プログラム、食事、睡眠の改善余地が薬剤効果を隠す
注射が怖くてSARMsを選ぶPED管理の入口に達していない
開始前検査がない回復判定ができないため開始しない
PCT薬だけ用意済み抑制、脂質、肝機能、E2の問題は消えない
妊孕性やTRT化を話せない不妊リスクと長期注射管理を決められない

19歳前後のSARMs相談で起きる問題

リガンドロールやテストロンにエンクロミフェンを足しても軽くならない

若年者のLGD-4033(リガンドロール)+エンクロミフェン、RAD-140(テストロン)+エンクロミフェンの相談では、8週前後のサイクルでもLH/FSH、総テストステロン、脂質、肝機能が問題になる。エンクロミフェンを持っていることは、抑制を消す保証ではない。自然に高いはずのホルモン値を薬剤で動かすので、開始前の血液検査がないと戻ったかどうかが分からない。

体重増が普通の成長と混ざる

若い時期は、食事量を固定し、主要種目を伸ばし、睡眠を整えるだけでも体重と筋力が伸びる。そこでSARMsやテストステロンを入れると、薬剤効果と普通の成長が混ざる。数年後に比較できる自然な元値、トレーニング反応、ホルモン値を失うことが、若年者サイクルの具体的な損失になる。