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高E2と低E2を血液検査で区別する

E2管理で危ないのは、症状を一つだけ拾って高E2か低E2かを決めることです。むくみ、乳首の違和感、関節痛、性欲低下、気分の落ち込み、睡眠の浅さは、E2だけでなく血圧、疲労、カロリー不足、アロマターゼ阻害薬(AI)、SERM、プロラクチンでも起こります。
E2の採血値も、採血タイミング、使用薬剤、体脂肪、AIの有無、症状の出た週と合わせて解釈します。

高E2と低E2で重なる症状

性欲低下と気分低下は両方で起こる

性欲が落ちたから高E2、関節が痛いから低E2という単純化は危険です。エストロゲンハンドブックでは、低E2でも高E2でも性欲低下、気分変化、倦怠感が出るため、症状だけでは区別しにくいとされています。睡眠不足、トレーニング疲労、血圧、SERM、プロラクチンでも同じ体感が出ます。症状の組み合わせと検査値を同じ週にそろえる必要があります。

高E2で固まりやすい症状

顔や足のむくみ、乳首の痛み、乳腺の張り、皮脂、ニキビ、血圧上昇、軟らかい勃起、睡眠の浅さは高E2側で出やすい症状です。ただし水分、塩分、体重増、ジアナボルやアナドロールの影響も混じります。乳首症状がある場合でも、全身のE2を下げるAIと、乳腺で受容体を塞ぐSERMは役割が違います。

低E2で固まりやすい症状

乾燥した唇や肌、関節痛、筋肉の張りの弱さ、性欲低下、勃起の質低下、感度低下、気分の落ち込み、無気力、寝汗は低E2側で出やすい症状です。プリモボランやボルデノン追加、AIの入れすぎ、テストステロン量に対してDHT系が強い構成で起きやすくなります。低E2が疑われる場面でAIを増やすと、悪化する可能性があります。

E2症状表

症状と確認項目

状態高E2側低E2側確認項目
乳首かゆみ、痛み、張り通常は主症状になりにくいE2、プロラクチン、SERMの有無
水分顔、足、腹部のむくみ水分が抜けて張りが弱い塩分、体重増、血圧
性機能性欲低下、勃起が軟らかい性欲低下、感度低下、無関心E2、睡眠、SERM使用歴
関節体重増や炎症で痛むことがある乾いた痛み、肩肘膝の違和感AI履歴、プリモボラン/ボルデノン追加
気分感情的、イライラ、眠れない無気力、抑うつ、楽しさの低下検査値と症状の発生週を合わせる

AIの先回りで起こる低E2

先回りAIは低E2側の不調を作る

AIを念のため固定すると、関節痛、気分低下、性欲低下、筋肉の張りの弱さが出ることがあります。高E2を避けたつもりで低E2側の不調を作ると、初回サイクルの反応が判定しにくくなります。AIを使うなら、症状、E2検査、血圧、体重推移、投与日を一つの記録にまとめます。

SERMは乳腺だけを切り離す

SERMはE2そのものを下げる薬ではありません。乳腺での作用を抑える目的と、全身のE2体感は別です。乳首症状だけがあるのか、むくみ、血圧、気分、性欲まで動いているのかで対応が変わります。

薬剤選択に入り込むE2

マステロンとプリモボランは低E2様の体感を作ることがある

DHT系やプリモボランでは、硬さやドライ感が出る一方で、関節、気分、性欲、睡眠が低E2様に崩れる人がいる。テストステロン量、体脂肪、AI有無を合わせて見ないと、薬剤の良し悪しだけで片付かない。プリモボラン追加後に数週間かけて性欲、勃起、気分が落ち、E2が一桁近くまで下がった経験談もある。

ボルデノンではE2低下とCBC・血圧を同時に確認する

ボルデノン(EQ)はE2が下がる体感と、ヘマトクリットや血圧の問題が同時に出ることがあります。水分が抜けて硬く見えることだけを評価せず、E2、CBC、血圧、息切れを同じサイクル内で確認します。ボルデノンを入れて水分が抜けたように見えても、CBCと血圧が悪化しているなら健康面では良い変化ではありません。

500mg/週テストステロンで起きるE2のズレ

AIを最初から固定しない例

初回の500mg/週テストステロンでは、AIを持っていても最初から固定投入しない構成が多く見られます。乳首の違和感、むくみ、血圧上昇、ニキビが出た週に、E2検査と合わせてAIの必要性を確認します。AIを先に入れると、低E2の関節痛、倦怠感、性欲低下が混ざり、テストステロン自体の反応が分かりにくくなります。

プリモボランやボルデノンを足すと低E2側に振れやすい

プリモボランやボルデノンをテストステロンに足す例では、どちらもE2低下側の反応を作ることがあります。プリモボラン追加後にE2が50pg/mL台から一桁近くまで落ち、数週間かけて気分、性欲、勃起の質が悪化した経験談もあります。ボルデノンは5週目以降に効き方が出て、長いエステルのため戻しにくい薬剤です。硬さや水分減少が良く見える週でも、関節、睡眠、性欲、気分の落ち込みがあれば低E2側の反応です。