DianabolをTestosterone E/Cに足す場合のサイクル例。
ここではTestosterone E/C 500mg/週を16週、Dianabol 20-30mg/dayを最初の4週だけ入れるケースについて解説する。
サイクル概要
Testosterone E/C 500mg/週を16週入れ、Dianabol 20-30mg/dayを1-4週に重ねるサイクル。Testosteroneは週2回、Dianabolは1日2-3回に分けて服用する。
使用するAAS等
Dianabolは17αアルキル化された経口AASで、アロマ化と強いエストロゲン性が問題になりやすい。半減期は約3-6時間なので、1日量を1回でまとめず、朝・昼・トレーニング前などに分ける。[1][2]
投与スケジュール例
以下は、Testosterone E/C 500mg/週にDianabol 20-30mg/dayを最初の4週だけ足す16週サイクル例。
| 週 | Testosterone E/C | Dianabol | 投与間隔 |
|---|---|---|---|
| 1 | 500mg/w | 20mg/day | E3.5D / 分2-3 |
| 2 | 500mg/w | 20mg/day | E3.5D / 分2-3 |
| 3 | 500mg/w | 20-30mg/day | E3.5D / 分2-3 |
| 4 | 500mg/w | 20-30mg/day | E3.5D / 分2-3 |
| 5 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 6 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 7 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 8 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 9 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 10 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 11 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 12 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 13 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 14 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 15 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 16 | 500mg/w | なし | E3.5D |
1-4週にDianabolを入れると、Testosterone E/Cの立ち上がり前から体重とパンプが動く。一方で、どの副作用がTestosterone由来で、どこからDianabol由来なのかは分かりにくくなる。
初回サイクルで反応を切り分けたい場合は、Dianabolなしで始める方が分かりやすい。
起こりやすい副作用
Dianabolでは、むくみ、血圧上昇、乳首症状、皮脂、ニキビ、食欲低下、頭痛が出やすい。17αアルキル化経口AASなので、肝機能と脂質への負担も評価する。C-17αアルキル化AASは胆汁うっ滞や肝腫瘍などの肝障害と関連するため、長期化と複数経口AASの重ね方が最も危ない。[2][3]
用意する錠剤の数
投与量と総Dianabol量
| 1日量 | 期間 | 総Dianabol量 |
|---|---|---|
| 20mg/day | 4w | 560mg |
| 25mg/day | 4w | 700mg |
| 30mg/day | 4w | 840mg |
基準は4週。20mg/dayを4週で560mg、30mg/dayを4週で840mgになる。
20mg/dayを6週まで伸ばすと840mgになり、30mg/dayを4週使うのと同じ総量になる。肝機能、脂質、血圧の負担を考えると、最初から6週を前提にしない。
用意する錠剤の数
4週サイクルに必要な錠数。表の錠数は総量を満たす最小数。
| 1日量 | 期間 | 総量 | 5mg錠 | 10mg錠 | 20mg錠 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20mg/day | 4w | 560mg | 112錠 | 56錠 | 28錠 |
| 25mg/day | 4w | 700mg | 140錠 | 70錠 | 35錠 |
| 30mg/day | 4w | 840mg | 168錠 | 84錠 | 42錠 |
10mg錠なら20mg/dayは1日2錠、30mg/dayは1日3錠で組みやすい。
20mg錠は錠数が少ないが、20mg/day以外は割る前提になりやすい。割線、崩れ、含有量差があるため、計算量ぴったりで用意するのは避ける。
一回ごとの服用量
半減期が短いため、1日量を2-3回に割る。
| 1日量 | 2回に割る | 3回に割る | 使いやすい錠剤 |
|---|---|---|---|
| 20mg/day | 10mg + 10mg | 5mg + 5mg + 10mg | 5mg錠、10mg錠 |
| 25mg/day | 10mg + 15mg | 5mg + 10mg + 10mg | 5mg錠 |
| 30mg/day | 15mg + 15mg | 10mg + 10mg + 10mg | 5mg錠、10mg錠 |
トレーニング前だけにまとめるとパンプは分かりやすいが、頭痛、血圧、ほてりも同じ時間帯に出やすい。
1日量を上げる前に、塩分、水分、カフェイン、トレーニング時間、家庭血圧の測り方を固定する。
AI(アロマターゼ阻害剤)の準備・使用
TestosteroneにDianabolを足すサイクルなので、AIは準備しておく。Dianabolはアロマ化するため、むくみ、乳首症状、血圧、皮脂をE2と合わせて評価する。[1][4]
ただし、Dianabol中だけの体感でAI量を固定すると、Dianabolを抜いた5週目以降に低E2へ振れることがある。
AI(アロマターゼ阻害剤)を投与するタイミング
乳首のかゆみや痛み、むくみ、血圧上昇が出た時点でAIを検討する。Dianabolを足している4週だけAIを増やす場合、Dianabolを抜いた5週目以降はE2管理でも低E2側を警戒する。
Dianabolを外すタイミング
30mg/dayで血圧が荒れる、頭痛が増える、食欲が落ちる、尿色が濃い、かゆみが出る場合、増量ではなくDianabolを外す判断になる。Dianabolの短期体重増は、水分、グリコーゲン、塩分、E2反応を含む。抜いた後にレップや重量がどれだけ残るかで評価する。
AI(アロマターゼ阻害剤)の選び方
Dianabolを足す場合でも、AIの基本はアナストロゾール(アリミデックス)から考える。AIの薬剤差はAI(アロマターゼ阻害薬)の選び方で比較している。
出典
- Kicman AT. Pharmacology of anabolic steroids (British Journal of Pharmacology / 2008 / Overview) ↩
- LiverTox: Androgenic Steroids (NCBI Bookshelf / Overview) ↩
- Petrović A, et al. Anabolic androgenic steroid-induced liver injury: An update. World J Gastroenterol. 2022. (PubMed Central / Overview) ↩
- Endotext: Androgen Physiology, Pharmacology, Use and Misuse (Endotext / NCBI Bookshelf / Overview) ↩