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依存・継続衝動・オフに入れない不安

AAS/SARMsの依存は、快楽目的の薬物依存とは違って見えることがあります。使用中の高揚感だけでなく、オフに入る不安、筋量や筋力が落ちる恐怖、低テストステロン症状への恐怖、周囲から小さく見られる不安が、継続衝動になります。

AAS依存や離脱期の問題は医療文献でも論じられており[1]、AAS離脱後の低ゴナドトロピン性性腺機能低下では、抑うつ、疲労、性機能低下が残ることがあります[2][3]

確認用リンク:

オフに入れない理由

使用をやめられない理由は、単純な意思の弱さではありません。

  • オフで体重や筋力が落ちるのが怖い
  • PCT期の抑うつや性機能低下が怖い
  • 周囲から小さくなったと言われるのが怖い
  • 使用中の自信や性欲がなくなるのが怖い
  • 休薬中も次のサイクルのことばかり考える

こうした不安が強いほど、短い休薬で再開する、用量を下げるだけで続ける、別薬剤に置き換える、という形になりやすいです。

継続衝動と抑うつは重なる

サイクル後の低T、低E2、睡眠悪化、見た目の変化、トレーニング重量の低下が同時に来ると、抑うつと継続衝動が同じ方向を向きます。「戻せば楽になる」という感覚が強くなるため、離脱期の判断は歪みやすいです。

この時期は、血液検査、睡眠、食事、トレーニング量、対人サポートを切り離さずに見る必要があります。PCT薬を足すだけでは、心理的な継続衝動は消えません。

危険サイン

  • 健康指標が悪くても使用を止められない
  • オフに入ると強い抑うつや希死念慮が出る
  • 休薬中も次の使用計画が生活の中心になる
  • 家族、仕事、金銭面の問題より使用を優先する

依存・継続衝動は、薬剤名よりも使用パターンに出ます。サイクルを終える計画、オフ期間の生活設計、血液検査、メンタルサポートがないまま始めると、使用終了時にもっとも崩れやすくなります。

出典

  1. Kanayama G, et al. Treatment of anabolic-androgenic steroid dependence: emerging evidence and its implications. Drug and Alcohol Dependence. 2010;109(1-3):6-13. (DOI / Overview)
  2. Kanayama G, et al. Prolonged hypogonadism in males following withdrawal from anabolic-androgenic steroids: an under-recognized problem. Addiction. 2015;110(5):823-831. (DOI / Overview)
  3. Solanki P, et al. Physical, psychological and biochemical recovery from anabolic steroid-induced hypogonadism. 2023. (PubMed Central / Overview)