AnadrolをTestosterone E/Cの終盤に足す場合のサイクル例。
ここではTestosterone E/C 500mg/週を16週、Anadrol 25-50mg/dayを13-16週だけ入れるケースについて解説する。
サイクル概要
Testosterone E/C 500mg/週を16週入れ、Anadrol 25-50mg/dayを13-16週に重ねるサイクル。Testosteroneは週2回、Anadrolは1日1-2回に分けて服用する。
使用するAAS等
Anadrolは17αアルキル化されたDHT系経口AASで、アロマターゼ変換はない。一方で、アロマ化しないのに水分貯留、乳首症状、血圧上昇が出ることがあるため、DianabolのようにAIだけで整理しにくい。半減期は約8.7時間なので、50mg/dayでは25mgを2回に分ける方が体感の山を作りにくい。[1][2]
投与スケジュール例
以下は、Testosterone E/C 500mg/週にAnadrol 25-50mg/dayを終盤4週だけ足す16週サイクル例。
| 週 | Testosterone E/C | Anadrol | 投与間隔 |
|---|---|---|---|
| 1 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 2 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 3 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 4 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 5 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 6 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 7 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 8 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 9 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 10 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 11 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 12 | 500mg/w | なし | E3.5D |
| 13 | 500mg/w | 25mg/day | E3.5D / 1日1回 |
| 14 | 500mg/w | 25-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 15 | 500mg/w | 25-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
| 16 | 500mg/w | 25-50mg/day | E3.5D / 分1-2 |
13週目から入れると、Testosteroneだけで増えた体重と、Anadrolで増えた体重を分けやすい。
1週目から入れると、開始直後の水分、食欲、血圧、E2症状が全部重なり、どの薬で崩れたかが見えにくくなる。
起こりやすい副作用
Anadrolでは、体重増、むくみ、血圧上昇、頭痛、息苦しさ、胃の重さ、食欲低下が出やすい。17αアルキル化経口AASなので、肝機能と脂質への負担も評価する。C-17αアルキル化AASは胆汁うっ滞や肝腫瘍などの肝障害と関連するため、長期化と複数経口AASの重ね方が最も危ない。[3][4]
用意する錠剤の数
投与量と総Anadrol量
| 1日量 | 期間 | 総Anadrol量 |
|---|---|---|
| 25mg/day | 2w | 350mg |
| 25mg/day | 4w | 700mg |
| 50mg/day | 2w | 700mg |
| 50mg/day | 4w | 1400mg |
基準は25mg/dayで入り、反応を見て50mg/dayを使うか決める形。50mg/dayを4週続けると総量は1400mgになり、食欲、血圧、肝機能、脂質のどれかで止まりやすい。
用意する錠剤の数
終盤追加に必要な錠数。表の錠数は総量を満たす最小数。
| 1日量 | 期間 | 総量 | 25mg錠 | 50mg錠 |
|---|---|---|---|---|
| 25mg/day | 2w | 350mg | 14錠 | 7錠 |
| 25mg/day | 4w | 700mg | 28錠 | 14錠 |
| 50mg/day | 2w | 700mg | 28錠 | 14錠 |
| 50mg/day | 4w | 1400mg | 56錠 | 28錠 |
50mg錠で25mg/dayを作る場合は半錠に割る前提になる。割線、崩れ、含有量差があるため、計算量ぴったりで用意するのは避ける。
一回ごとの服用量
50mg/dayでは、1日量を2回に割る。
| 1日量 | 1回で飲む | 2回に割る | 使いやすい錠剤 |
|---|---|---|---|
| 25mg/day | 25mg | 12.5mg + 12.5mg | 25mg錠、50mg錠 |
| 50mg/day | 50mg | 25mg + 25mg | 25mg錠、50mg錠 |
トレーニング前だけに50mgを置くと、パンプは分かりやすいが、頭痛、息苦しさ、血圧上昇も同じ時間帯に出やすい。
増量サイクルなのに食事が落ちるなら、出力が上がってもサイクル全体としては弱くなる。
AI(アロマターゼ阻害剤)とSERMの準備・使用
Anadrolはアロマ化しないため、Anadrol由来のむくみや乳首症状をAIだけで片付けにくい。Testosterone E/CのE2管理と、Anadrol特有の水分貯留や乳首症状を切り分けて評価する。[1][2]
ただし、Testosterone 500mg/週を土台にするため、AIは準備しておく。
AI(アロマターゼ阻害剤)を投与するタイミング
Testosterone側の乳首のかゆみや痛み、むくみ、血圧上昇が出た時点でAIを検討する。Anadrolを入れた途端に同じ症状が強まった場合、E2管理だけで判断せず、Anadrolの量や期間を先に見直す。
Anadrolを外すタイミング
50mg/dayで食欲が落ちる、胃が重い、頭痛が増える、息苦しい、家庭血圧が明確に上がる場合、増量ではなくAnadrolを外す判断になる。短期の体重増は、水分とグリコーゲンを多く含む。抜いた後にレップや重量がどれだけ残るかで評価する。
SERMを考える場面
アロマ化しないAnadrolで乳首症状が強い場合、AIだけでは合わないことがある。SERMの薬剤差はSERMの選び方で比較している。
出典
- Kicman AT. Pharmacology of anabolic steroids (British Journal of Pharmacology / 2008 / Overview) ↩
- Pavlatos AM, et al. Review of oxymetholone: a 17alpha-alkylated anabolic-androgenic steroid. Clin Ther. 2001;23(6):789-801. (PubMed / NLM / Overview) ↩
- LiverTox: Androgenic Steroids (NCBI Bookshelf / Overview) ↩
- Petrović A, et al. Anabolic androgenic steroid-induced liver injury: An update. World J Gastroenterol. 2022. (PubMed Central / Overview) ↩